貴方は何も知らない

    全国大会が決まり、氷帝の男テニス部では、試合に出るメンバーを発表する最中だった。

    榊(以下:43)「我が氷帝の次の対戦相手は青学に決まった。 これから、正式なメンバーを発表する。」

    「S3、忍足 D2、向日・日吉・・・」

    向日(以下:岳)「えっ、侑士がシングル・・・。」

    43「問題は無いな。では、全員行って良し!(去)」

    忍足(以下:侑)・岳「・・・・」

    岳「別々になっちまったな。」

    侑「せやね。でも、監督にも考えがあるんよ。岳人、お互い頑張ろうな。(去)」

    岳「・・・うん。(無理だよ。俺と侑士のダブルスで全国に行こうって言ったじゃんか。

      俺のパートナーは侑士だけだぜ?侑士以外と組むのは嫌だ。)」

    侑士は、シングルの練習をするためにコートへ行く。 岳人は一人、コートを離れた。

    岳「何で・・・。侑士と一緒に全国に行くって約束したんだ。今更、別の奴と組めって言うのかよ。

      何でだよ、監督。俺と侑士じゃ全国いけないのかよ。」

    日吉(以下:若)「向日さん、探しましたよ。 練習、しないんですか?」

    息を切らせた日吉が来る。

    岳「やらねぇ。やるならお前だけでやれよ。」

    若「・・・一人でどうやってダブルスの練習をするんですか? 忍足さんと組めなかったことは残念だとは思いますが、俺達も練習しないと・・・。」    

    岳「・・・わかるんだよ。」

    若「はい?」

    岳「今までシングルしかやったことが無いお前に、俺の何が分かるんだよ。 何もわからねぇくせに、俺と侑士のことに口出しすんな!(叫)」

    若にそう怒鳴り散らし、岳人は若の元から去る。

    若「(岳人が去った方を見て)分かってますよ。貴方は知らないかもしれませんが、俺はずっと、貴方を見ていたから・・・。」