| 過去を振り返ればお前を想ってきた記憶ばかりで、なんだか少し悔しかった |
| 侑士(以下:侑)「なぁ、何で跡部は俺と付き合ったん?」 景吾(以下:景)「何でって・・・(目をそらす)」 侑「えぇ〜、何で目をそらすん? 気になるやんかぁ〜。」 景「(言える訳ねぇだろ、この俺様が一目惚れしたなんてよ)」 こいつに会ったのは、2年の春 監督が関西からの選手を連れてきたこと 俺は部長だったこともあり、ほかの部員よりも早くこいつにあった。 榊「跡部、私の横にいるものは今回大阪から引き抜いてきた忍足だ。」 侑「あんたが部長さん? はじめまして、忍足 侑士や。」 景「ああ、部長の跡部 景吾だ。」 侑「跡部君? よろしゅうな。」 景「ああ・・・。」 第一印象・・・綺麗な奴 ただそれだけ。 初対面の俺にふわりと笑う顔 独特の関西弁 男だということを忘れさすような綺麗な奴 今思えば、この時からあいつを目で追っていたんだろう。 監督は忍足と一言二言話して、忙しいのか行ってしまった。 跡には、俺と忍足が残った 景・侑「・・・・」 初対面 無言の状態が続いた 言葉を発したのは、忍足の方だった 侑「えっと、跡部君?」 景「何だ? それと、同年代だから君づけしなくていい。」 侑「あ、すまん。 えと、跡部?」 景「何だ?」 侑「え、2年なのに部長さんって凄いなぁって思うて。強いんやろ?」 景「まぁな。 だが、監督自らが引き抜いてきたってことはお前も十分強いのだろう。」 侑「えっ、いや、強くないよ。全然、跡部には勝てへんと思う。」 景「そんなの、やってみなきゃわからねえだろ? 時間があるときでいい、試合しようぜ?」 侑「・・・うん。」 忍足と、初めて試合をした。 (まぁ、俺が勝ったが・・・)あいつもなかなかの腕だった。 監督が引き抜いてきただけのことはある。 俺様がてこずるなんて今まで無かったことだ。 忍足に、興味がわいた。つっても、最初から興味はあったがそれが濃くなった。 あいつと同じクラス・隣同士・同じ部活、俺は内心嬉しかった。 日に日に喋ることも多くなった。共に行動するようになった。 はっきりと、目で追っていた。 あいつが、俺のことどう思ってるかに気にすることもあった。 あいつを、俺だけのものにしたかった。
告白は、俺からした。 忍足に俺の気持ちを伝えたとき、なぜか驚かなかった。(普通、驚くよな?) 忍足の奴、顔を赤くして小さく頷いた。 そんときから、俺たちは恋人となった。 (ちなみに、告白したのは秋ごろ。2年のな。) 侑「・・・部、跡部! 何ぼーとしとるん?質問に答えてやぁ。」 忍足がなかなか質問に答えない俺に話しかける。 昔の頃に浸っていた俺を、一気に現実へと呼び戻した。 景「あ?質問って何だ?」 侑「も〜、どうして俺と付き合ったかって聞いてんのや。」 景「ああ、そんなの教えるわけねーだろ。」 侑「えぇ〜、気になるやんか!」 景「お前が言ったら教えてやる。」 侑「うっ・・・。言いたない。」 景「じゃあ、教えねぇ。」 侑「卑怯やで〜。」 景「聞こえねぇな。」 侑「しゃーないなぁ。」 仮にお前が教えても絶対教えてなどやらない。 お前は知らなくてもいいことだ。 俺だけが知っていればいい。 まだ、文句言ってる忍足を可愛いと思いつつ、俺は忍足に気づかれないよう静かに笑った。 |