天魔 |
| 天界と魔界、二つの世界があった。 天界は神が、魔界はサタンが、世界を治めていた。 神や天使は、悪魔を敵とし、争いばかりしている種族と罵った。 サタンは、天使と悪魔の共存を願っていた。悪魔達はサタンの考えに賛成していた。 そして、それは天使や神の耳に入った。しかし、天使達はサタンの考えに反対だった。 だが、全ての天使が反対だったわけではない。大天使ミカエルと天使イオは、サタンの考えに賛成していた。良い考えだと思った。 ミカエルとイオは、早速魔界に行き、サタンの考えに賛成している。自分達も協力すると悪魔達に言った。サタンは2人だけでも、天使が自分の考えを分かってくれたことを喜んだ。 神は、魔界のことを天使達から聞いていた。そして、サタンが天使達をたぶらかしたと思い、魔界に戦いを挑んだ。 魔界と天界で、戦争が起こった。 しかし、結果は見えていた。悪魔は、争いを好む種族、天使は争いを嫌う種族。悪魔に天使が敵うはずがなかった。 神は、このままでは負けると思い、悪魔を葬り去ろうと、兵器を作った。『暗黒十字』、それが神が作った兵器。この兵器のせいで悪魔は何人も死に絶えた。 しかし、対策法が見つかれば、突破することは簡単だった。 神は、諦めなかった。天使達に悪魔を数人捕まえてくるよう命じた。 神は、悪魔と天使を融合させた。神は、『天魔』と名付けた。悪魔と天使の力を持ち合わせた天魔を創り、神は悪魔に勝利したと思った。 しかし、天魔は神の言葉を聞かなかった。 天使だけならば聞いたかもしれないが、悪魔の方が神に逆らった。天魔は、暴走した。 辺り構わず、天使と悪魔を殺していった。神は、どうすることも出来なかった。 ミカエルは言った。「何て事をしてくれた」と、イオも言った「このままでは、2つの世界は破滅する」と、神は自分のせいで、自分が2つの存在を融合させたせいだと言った。 神はその場に崩れた。破滅を免れるためには、天魔を殺すしかない。しかし、神もサタンも動けなかった。殺せなかった。泣いていた。仲間を殺すことは出来なかった。 2人の元に、天魔が来た。そして、「殺してほしい」と言った。自分たちのせいで多くの仲間を傷つけてしまった。だから、殺してほしいと言った。 天魔は、泣いていた。神とサタンはどうすることも出来ずにいた。そのまま、誰も動けなかった。 天魔が、また暴走しようとしてた。天魔は言った「早く殺してくれ」と、今度自我を失ったら、2度と戻らないと言った。 そして暴走したが、天魔の身体を何かが貫いた。サタンが、剣を向けたのだ。2人はお互いに動かなかった。 天魔はサタンを見て、「ありがとう」と言い、息を引き取った。 神はサタンを見て決心したように、他の天魔を次々に殺していった。天魔は全て死んだ。 2つの世界は、救われた。 神は自分のしたことを反省し、サタンと同盟を組んだ。サタンの考えに同意した。2つの世界が、1つになった。 神は2度と同じ過ちはしないと、誓った。サタンもそれを同意した。 天界と魔界、天使と悪魔、神とサタンは争いをやめ、平和に暮らした。 |